Q.歯はどのような構造になっているのでしょうか?
A.エナメル質、象牙質、セメント質、歯髄、歯肉、歯根膜、歯槽骨などから成っています。
<エナメル質>
歯冠部の表層を覆う体の中で最も硬い組織です。
<象牙質>
エナメル質とセメント質の内側にあり、エナメル質よりもやわらかい組織です。
むし歯が象牙質まで達すると冷たい水にしみるなどの痛みを感じます。
<セメント質>
歯根の表面を覆っている組織です。歯根膜によって歯を歯槽骨に固定する役目をしています。
<歯髄>
一般に、神経と呼ばれる組織です。歯に栄養を与えたり、知覚などの機能を果たしています。
むし歯が歯髄まで達すると強い痛みを感じ、歯髄を取る治療が必要になります。
<歯肉>
歯槽骨を覆う柔らかい組織です。一般に、歯ぐきと呼ばれます。
<歯肉溝>
歯と歯肉の間の溝状の隙間のことで、炎症が起こると、歯肉溝は深くなり「歯周ポケット」となります。
<歯根膜>
歯根と歯槽骨を結びつける柔らかな組織です。食物を咬む時、歯に加わる力が直接歯槽骨に伝わるのを和らげるクッションの役目をしています。
<歯槽骨>歯を支える顎の骨で、歯はこの歯槽骨の中に植立しています。歯周病などにより歯槽骨が大きく破壊されると、歯がぐらぐらになります。