Q&A

Q、歯周病はどうして自覚症状が少ないまま進行するのでしょうか?

A、歯周病菌は、 骨を溶かすタンパク質を出して歯を支える骨(歯槽骨)をどんどん溶かします。骨が溶けるということは痛みを感じるのではないか?と普通は思いますが、この歯周病菌は骨を溶かすタンパク質とともに痛みを麻痺させる物質も作り出すため、痛みを感じないまま歯周病は進行するのです。痛みは体を守るための大切な防御反応の一つです。痛覚が阻害されると免疫機構が低下するため、歯周病が急速に進行してしまいます。自覚症状が少ないということはとても恐ろしいことなのです。成人の8割が罹っていると言われる歯周病。まずは、歯科にかかり、お口の中の状況をしっかり把握することが大切です。

講演会に参加しました

副院長が「L8020乳酸菌」に関する講演会に参加しました。
広島大学歯学部二川教授によって発見されたL8020乳酸菌とは、むし歯や歯周病になったことのない子供の口の中から発見されたヒト由来の乳酸菌です。正しく歯磨きをしたあとにL8020乳酸菌を含む食品を摂取することで、むし歯菌・歯周病菌・カンジダ菌の発育を阻止し、口腔内環境を健康に保つそうです。

Q&A

Q.親知らずは抜いた方がいいのでしょうか?

極力歯を残して、元のように戻すことが、基本的な歯科治療の原則です。しかし、親知らずは一番奥にある歯なので、不潔になりやすく、歯肉炎が生じて痛みを伴うなど、とてもトラブルの多い歯です。

親知らずは抜いた方がいいのでしょうか?

 

●抜いた方がいい場合

・歯磨きが難しく、歯茎の腫れを何度も繰り返している

・治療すると大がかりになりそうな虫歯ができている

・親知らずが原因で、手前の歯の歯周病が進行している

・治療や入れ歯を作るのに邪魔になっている

・歯並びの乱れの原因になっている

・咬み合わせや顎関節に障害をもたらしている

 

●抜かなくてもいい場合

・真っ直ぐきれいに萌えていて、歯磨きが十分に行える

・骨の中に完全に埋まっている

・一部見えているが、他の歯に悪影響を及ぼしていない

・歯の矯正や歯の移植、ブリッジや入れ歯の支えに利用できる

 

●抜くのを避ける場合

・骨の中の深いところに埋まっている

・妊娠中である

・全身疾患がある

・痛みや腫れがひどい(痛みや腫れが落ち着いてから抜歯)

 

A.このように、親知らずは必ず抜歯しないといけないものではなく、その親知らずの状態をお伝えして患者さんの意向を考えながら抜歯するかをご相談して決定いたします

ご心配な方は、まずご相談ください。