Q、歯周病はどうして自覚症状が少ないまま進行するのでしょうか?
A、歯周病菌は、 骨を溶かすタンパク質を出して歯を支える骨(歯槽骨)をどんどん溶かします。骨が溶けるということは痛みを感じるのではないか?と普通は思いますが、この歯周病菌は骨を溶かすタンパク質とともに痛みを麻痺させる物質も作り出すため、痛みを感じないまま歯周病は進行するのです。痛みは体を守るための大切な防御反応の一つです。痛覚が阻害されると免疫機構が低下するため、歯周病が急速に進行してしまいます。自覚症状が少ないということはとても恐ろしいことなのです。成人の8割が罹っていると言われる歯周病。まずは、歯科にかかり、お口の中の状況をしっかり把握することが大切です。