Q&A

Q.レントゲンや麻酔、お薬の服用はおなかの赤ちゃんに影響はありませんか?

妊娠中のレントゲン撮影、歯科麻酔、投薬は積極的には行いませんが、どうしても必要な場合、しっかりとご相談の上、行う場合があります。

歯科治療に使うレントゲンは歯の部分だけを映すものです。おなかに直接当たることはありませんし、撮影を行う際は鉛のエプロンをかけてレントゲンの被曝を防ぎます。おなかの赤ちゃんへの影響はありません。

歯科治療に使う麻酔は「局所麻酔」という方法で、使用する麻酔薬の量は非常に少なく、通常量の使用で母子ともに影響はありません。

歯の痛みがひどい場合は我慢することが逆におなかの赤ちゃんに悪い影響を与える場合があります。服用の必要がある薬も、赤ちゃんへの影響が少ないものを選択します。

歯科治療を受ける前に、産婦人科の担当医に一度ご相談されることをお勧めします。また、歯科治療の際は、歯科医師と十分にご相談いただき、納得された上で治療をお受けください。

Q&A

Q.手術後の感染症とは?

①手術後の肺炎

がんや心疾患など大きな手術は全身麻酔で行います。全身麻酔は、お口から気管にチューブを通して肺に酸素を送ります。お口の衛生状態が悪いとチューブ周囲に細菌が付着して肺に進入し、手術後に肺炎を起こすことがあります。

②感染性心内膜症

心臓の弁に病気がある方や人工弁の手術後は、お口の細菌が血管内に入ることにより感染性心内膜炎になることがあります。血管内に入った細菌の塊は、弁の働きを悪くして急性心不全や脳動脈に詰まる事により脳梗塞を起こすことがあります。このため、心臓に病気のある方や手術前はとくにお口を清潔に保つことが大切です。

③手術創部の感染

口の中や喉のがんの場合、手術により歯みがきやうがいが難しくなることがあります。衛生状態が悪くなると細菌が増えて、手術創部の感染を引き起こすことがあります。

勉強会に参加いたしました

副院長、歯科衛生士の栗山さん、谷内さんが、「健やかに育つ子どもたちのために、歯科からの提案」というテーマの勉強会に参加いたしました。

近年、子どもたちの体力低下や運動不足、姿勢の悪さが原因で、昔は見られなかった歯並びの悪さや口腔機能の低下がよく見られるようになってきているようです。

お口がぽかんと開いていたり、食べ物を上手に食べられないなどの口腔機能の低下は、赤ちゃんの時期から学習がうまくいっておらず、お口の中だけ診ていても改善できません。

子どもたちが健康に成長していくよう、私たちは歯科だけでなく他職種とも連携しながら、子どもの発達について認識を分かち合う必要があるようです。